最近、私は長年勤めてきた職場を離れ、民間企業で働くという道を選びました。
とはいえ、特別なきっかけがあったわけではありません。
むしろ、その逆で「何気なく始めた小さな習慣」が、気づけば大きな変化を生む原動力になっていました。
今日は、その転職の舞台裏をお話ししたいと思います。
① 禁酒と朝の勉強習慣が、静かに人生を変え始めた
きっかけは本当に些細なものでした。
「健康のために、少しお酒を控えてみようかな」と思い、軽い気持ちで禁酒を始めたのが最初です。
夜に飲まなくなると、翌朝の体が軽い。
スッと起きられるし、頭もクリア。
その時間を使って、以前から気になっていた FPの勉強 を始めてみました。
気づけば朝の30分〜1時間が“自分の時間”になり、それがとても心地よく感じられるようになりました。
この習慣が、後に人生の方向性を変えるほどの影響力を持つとは、その時は想像していませんでした。
② 勉強を通じて、自分と向き合う時間が増えた
朝の静かな時間に勉強を続けていると、不思議と余裕が生まれます。
家計やこれからの生活のこと、子どもたちとの時間、これから自分がどう働いていきたいのか。
普段の忙しさで見過ごしていたことが、少しずつ自分ごととして考えられるようになりました。
「この働き方を続けて、5年後の自分は満足しているだろうか?」
「もっと違う経験を積んでみたい気持ちがあるのに、見て見ぬふりをしていないか?」
そんな問いが、自然と心に浮かぶようになったのです。
③ 人生を揺さぶる一冊『DIE WITH ZERO』との出会い
ちょうどその頃、目に留まったのが、
『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』 という本。
タイトルに惹かれて読み始めたのですが、衝撃的でした。
特に心に刺さったのは以下のメッセージです。
- “動かないリスクのほうが恐ろしい”
- “若いうちの時間は、将来より価値が高い”
- “お金は貯め続けるものではなく、人生の時期によって使うべき場所が違う”
これまで私は、「安定して働き、コツコツ貯蓄すること」に価値を置いていました。
でもこの本を通じて、
“自分が動ける時期をどう使うかで、人生の充実度は大きく変わる”
という考え方に触れたことで、視野が一気に広がった気がしました。
働き方だけでなく、家族との時間、経験への投資。
「人生全体の最適化」というテーマが頭から離れなくなったのです。
④ 朝活と読書が、人生の再評価につながった
禁酒、朝活、勉強、読書。
こうした小さな積み重ねが、気づけば自分の価値観を大きく動かしていました。
今の働き方は、自分にとって本当に最適なのか。
今の自分が使える時間は、もっと有効に使えるのではないか。
慌ただしい日常の中では気づけなかった「問い」が、自然と浮かび上がってくるようになりました。
そして気づけば、「転職」が現実的な選択肢として頭に浮かぶようになっていました。
⑤ そんな中、突然届いた転職エージェントからのメール
ある朝、勉強を終えてメールをチェックしていると、
数年前に登録した転職エージェントから久しぶりの案内が届いていました。
正直、当時は登録したことすら忘れかけていました。
以前の自分なら、軽く流して終わりだったでしょう。
けれど、その時の私は違いました。
朝活で頭が冴えて、
読書で価値観が揺さぶられて、
働き方を見直しているタイミング。
そのメールの内容が、妙に心に引っかかったのです。
「これが動くタイミングかもしれない」
直感的にそう感じました。
⑥ すべてが一本の線でつながり、挑戦する覚悟が芽生えた
小さな習慣の積み重ね。
『DIE WITH ZERO』で得た価値観。
ふと届いた転職案内。
これらが偶然ではなく、まるで背中を押されているように感じました。
そして気づいたのは、
“何も変えずに数年後を迎えると後悔するのは、きっと自分だ”
ということ。
「動かないことのほうがリスクだ」と、本を読んだときの言葉が頭をよぎりました。
その瞬間、私の中で何かが腹落ちし、転職への決意が固まりました。
⑦ 結論:人生は、小さな習慣と偶然で大きく動く
振り返ってみると、転職を決断した理由は、とても特別な出来事ではありません。
- 禁酒
- 朝の勉強
- 一冊の本との出会い
- 偶然届いたメール
これら一つひとつは小さくても、積み重なることで人生の方向性を大きく変えてくれました。
私は今回の決断を通して、
「動ける時期に動くことの大切さ」
を強く実感しました。
そしてこれからは、新しい環境に挑戦しつつ、
家族との時間や体験にも意識的に投資していきたいと思っています。
もし今、同じように悩んでいる方がいたら、
まずは小さな習慣から始めてみてください。
それが、未来を変える一歩になるかもしれません。


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