はじめに:FP3級の勉強を始めたら、出てくる人たちが全員ハイスペックで笑った件
FP3級の勉強をしていると、頻出するのが「ある家族の設定に基づいた例題」です。
でも、ちょっと待って。その家族、年収も、資産も、家族構成も理想的すぎやしませんか?
今回は実際に問題集で出てきたAさん一家を例に、「FP教材にありがちな“超優良家族”」にツッコミを入れつつ、楽しく学んでいきます。
登場人物紹介:Aさん一家のスペックがすごい
まずは実際の問題に出てくる設定をご覧ください。
■Aさん(45歳):会社員 ■妻Bさん(44歳):パート勤務(年収85万円) ■長女Cさん(20歳):大学生。収入なし ■長男Dさん(10歳):小学生。収入なし
Aさんの収入: 給与収入800万円 、一時払変額個人年金保険(10年確定年金)の解約返戻金600万円(払込保険料は500万円) さらに、Aさんは「ふるさと納税」を利用し、8つの自治体に10万円の寄附を行った。

ツッコミ①:年収800万円+保険解約金600万円!?
「会社員Aさん、普通の会社員」みたいに書いてあるけど、
年収800万円+保険解約金600万円って、どう見ても上級会社員 or 資産家ですよね?
個人年金保険を解約して一気に600万円戻ってくるって、払込総額500万円ですし…
普通はそんな余裕資金、積立できませんって。
ツッコミ②:ふるさと納税10万円の寄附!?
ふるさと納税10万円ってことは、年収でいうと1,000万円近くないと控除枠オーバーになります。
※年収800万円・家族4人でも控除上限はざっくり6~7万円程度
FPの教材って、ふるさと納税の寄附額がやたら高い人ばかりなの、なぜ?
ツッコミ③:家族構成が完璧すぎる件
- 妻:年収85万円(絶妙に配偶者控除の範囲内)
- 長女:20歳大学生(扶養控除対象)
- 長男:10歳小学生(当然扶養)
もう、控除取りこぼしゼロの理想的な布陣。
FP資格持ってる人でもこんな完璧に組み合わせてないと思う(笑)
でも、学べることはいっぱいある!
この問題から学べるポイントはとても多いんです:
- 配偶者控除:妻の年収85万円 → 控除対象!
- 扶養控除:大学生の長女 → 「特定扶養親族」に該当
- 一時所得の計算:600万円(収入)−500万円(保険料)−50万円(特別控除)=50万円の課税対象
- ふるさと納税の控除上限と仕組み
見た目はセレブ、内容は実践的。
例題はツッコミどころ満載だけど、試験対策には超重要なんですよね。
◆ おわりに:FPの例題はツッコみながら学ぶのがちょうどいい
FP3級の教材に出てくる家族たちは、現実味がないくらい優秀。
だけど、逆にその“理想形”から学べることもたくさんあります。
でも一言だけ言わせて。
「このAさん、FPに相談するよりFPに教える側じゃない!?」
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